精神の改良は、物質的改良に劣らず大切なものである。考え、知ることは精神の欠かせない糧であり、認識の結果としての真理は精神の栄養物である。食うものがなくて死の苦しみをする肉体よりもいっそう悲痛なものがあるとすれば、それはたぶん光明に餓えて死ぬ魂であろう。

  • 2009.06.18 Thursday
 およそ女は、けっして誤ることのないやさしい本能をもって感じ、また語るものである。どれほど女がやさしくまた同時に深遠なことを語るものか、それを知る人は少ない。そこに女のすべてがあり、忘れてはならない本性もそこにある。女の本性は動物的なまた崇高な目的をもってそこに存在している。

  支える手!
  額に触れてくる唇!
  かたわらに呼吸の音を聴く
  手と唇はそばを離れることがない
  弱々しいやさしさに助けられる
  こころ確かな 弱い葦のようなものに身を支える
  光にもまさった影
  立ち去ることがあっても
  またふたたびやってくるため
  夢のように姿を消し うつつのように現れる影
  暖かいものが近づくのを感じるとき
  すでにそれはそこにある
  わたしの魂はその影の中で
  輝き 巨大となる

 その一瞬のきらめきで
 あなたを選んでしまった
          ―きすぎたかお『マイ・ラグジュアリー・ナイト』


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  エピグラフは、旧約聖書の「伝道の書」。
   『すべてのことは人をうみ疲れさせる
   人はこれを言いつくすことができない』

1  笑い疲れているが、あしたも笑うであろうということ。
     ・・・・・・・・・・
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―竹内銃一郎(劇作家)―

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