無題

 
JUGEMテーマ:読書
 発表のあてのないライフワーク『愛河』を書き進めて、ついに6000枚を超えた。早稲田大学一年生の項まできた。まだ予定の半ばを越えたばかりだが、一晩悩み、三人称で書いてきたのを一人称へ変更することを決意した。私小説嫌いの日本の批評家や専門人や大衆に媚びるところがかなりあって、三人称にこだわってきたことは否めない。一度一人称で書き出したのに、三人称に変えていたのだった。会津純一とはいったいだれだ。そんな名の男に私の本質は何も注入できない。もう、みっともないことはやめ、『五百野』同様、一人称、実名でいくことにした。老い先短い人生、だれに媚び、だれに遠慮することがあるだろう。佳いものを書くのだ。
 
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