2012.03.15 Thursday
ロボット
JUGEMテーマ:読書
グローバル化(みんないっしょ、みんな仲良く)という名の《流行》に取り込まれ、国家の思惑通りロボット化していく人間が増加している。 ロボットの一大特徴は、教えられたとおりのプログラムにそって体を動かすのみで、自力では思考できないということだ。自分でものを考えない人間こそ、《流行》の護持を図る国家の絶好の餌食となる。ものを考えたがる人間を社会的な存在として無機化するには、すぐれたプログラムが必要である。権威というアクセサリーで身を飾りたがり、物をほしがり、ラクをしたがるというプログラムを組み込んでやらなければならない。「自分でものを考えない人間にとって、教育も、それに結果する権威も、虚しいアクセサリーである」と気づかせないようなプログラミングも忘れてはならない。
ロボットにさえしてしまえば、どれほどすぐれた啓発的な教育をほどこしても、国際的な均一化に対する怒りの基になる『疑惑』という思考活動に結びつけることができないので、無思慮な人びとの鼓腹撃壌のもとに搾取と独裁を目指す国体は揺らがないのである。