いつのころからか、たぶん飯場のやさしい人びとに徹底的に馴染んだころからか。しかし、彼らのやさしさも私の運命を左右することはできなかった。私は彼らを尊敬し、愛するばかりで、自分の人生は自分で切り開いていくしかないと思い当たるのだった。

いつのころからか、たぶんあのやさしいスカウトが去ったころからか、私の中に自棄的な気分が芽生えはじめたのは。どれほどのやさしさも、根本的に他人の人生の指針を改変できはしないそれができるのは自分だけだ。その絶望が、もうやさしさなどどうでもいいと私に呟かせるようになった。

 

 

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     ・・・・・・・・・・
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―竹内銃一郎(劇作家)―

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